案件が重なったときや、自社にない技術が必要になったとき、制作会社や広告代理店にとって外注先は欠かせない存在です。ただ、外注先選びを間違えると、品質やスケジュールの問題がそのまま自社の信用に跳ね返ります。この記事では、Web制作・システム開発の外注先を選ぶときに確認したいことをまとめました。
外注先選びで起きやすい失敗
外注でよく聞く失敗は、技術力そのものよりも、進め方のずれから起きます。
- 見積りに含まれる範囲があいまいで、途中から追加費用の話になる
- 連絡の返事が遅く、お客様への報告が後手に回る
- 納品されたコードの書き方がばらばらで、あとから自社で直せない
- 担当者が途中で変わり、要望が引き継がれない
どれも、最初に確認しておけば防げるものです。
外注先を選ぶときに確認したい7つのこと
1. 対応できる技術の範囲
コーディングだけなのか、WordPressの構築、ECサイト、業務システム、AI機能の開発まで対応できるのか。案件の途中で「この部分はできない」とならないよう、使う技術やサービスを具体的に挙げて確認します。
2. 実際に作る人
窓口の担当者と、実際に手を動かす人が同じなのか、さらに別の会社に再委託されるのかを確認します。伝言が増えるほど、細かい要望は抜け落ちやすくなります。
3. 見積りの範囲と前提
何が含まれていて、何が含まれていないのか。修正は何回までか、仕様が変わったときの扱いはどうなるのかを、事前にそろえておきます。
4. 連絡の速さと手段
普段の連絡はチャットかメールか、返事はどのくらいで来るのか。お客様との打ち合わせに同席できるかどうかも、案件によっては大事な点です。
5. 品質の基準
対応するブラウザや端末、表示速度、アクセシビリティ、コードの書き方の決まりなど、自社の基準を伝え、それに合わせられるかを確認します。最初は小さな案件で試してみるのも方法です。
6. 情報の取り扱いと契約
お客様の情報や未公開の案件を扱う場合は、秘密保持契約の締結や、外注先の名前を出さずに納品する形にできるかなど、契約の条件を先に確認しておきます。
7. 公開後の対応
公開後の不具合の修正や、更新・保守まで頼めるのかどうか。頼めない場合は、自社で引き継げる状態で納品してもらう必要があります。
外注をうまく進めるための準備
外注先の力を引き出せるかどうかは、依頼する側の準備にも左右されます。
- 目的を共有する 「何を作るか」だけでなく、「お客様が何を達成したいのか」まで伝えると、外注先から改善の提案が出やすくなります。
- 資料をそろえて渡す デザインデータ、原稿、参考サイト、サーバーの情報などを、最初にまとめて渡します。
- 確認の担当と期限を決める 誰がいつまでに確認するのかが決まっていないと、確認待ちで止まる時間が増えます。
- 役割の境目をはっきりさせる お客様とのやりとり、原稿の用意、テストなど、どちらが何を受け持つかを最初に決めます。
AIを使う外注先が増えている
最近は、コーディングやテスト、文章の下書きにAIを取り入れる制作会社・開発会社が増えています。うまく使っている外注先なら、同じ品質のものを少ない工数で作れるため、費用や納期の面で有利になることがあります。
一方で、AIが書いたコードをそのまま納品していないか、確認の工程がどうなっているかは聞いておきたいところです。AIをどの工程で、どう使っているのかを説明できる外注先であれば、安心して任せやすくなります。
まとめ
Web制作・システム開発の外注先は、技術の範囲だけでなく、実際に作る人、見積りの前提、連絡の速さ、品質の基準、情報の扱い、公開後の対応まで確認して選びます。依頼する側も、目的と資料、確認の担当、役割の境目を最初にそろえておくと、外注はぐっと進めやすくなります。
よくある質問
Q.01Web制作の外注先を選ぶときは何を確認すればいいですか?
対応できる技術の範囲、実際に作る人、見積りの範囲と前提、連絡の速さと手段、品質の基準、情報の取り扱いと契約、公開後の対応の7つを確認しておくと、進め方のずれによる失敗を防げます。
Q.02外注をうまく進めるために依頼側で準備することはありますか?
お客様が達成したいことまで含めて目的を共有し、デザインデータや原稿などの資料を最初にまとめて渡します。確認の担当と期限、どちらが何を受け持つかもあらかじめ決めておきます。
Q.03TSTLは制作会社からの外注・再委託を受けていますか?
はい。制作会社・広告代理店・開発会社さまからの、Web制作・システム開発・AI開発の外注・再委託をお受けしています。詳しくは協業・案件のご依頼のページをご覧ください。